「小規模事業者持続化補助金は個人事業主やフリーランスも対象なのかな?」と申請をためらっていませんか。

結論から言うと、小規模事業者持続化補助金は個人事業主やフリーランスも対象です。しかし、なかには対象外の人もいるため、よく公募内容を確認しなければなりません。また、どんな事業でも補助してもらえるわけではなく、目的に合う事業内容のみが対象です。

本記事では個人事業主やフリーランスが小規模事業者持続化補助金を申請するときに必要な書類や採択されるためのコツをご紹介いたします。

個人事業主やフリーランスの人も積極的に小規模事業者持続化補助金を活用し、今後のビジネス発展に役立てましょう。

※ 本記事は2021年10月22日時点での情報となります。最新の情報についてはリンク先など各機関をご参照いただくか、お悩みの方は弊所へお問い合わせください。

1.個人事業主も対象!小規模事業者持続化補助金とは

小規模事業者持続化補助金とは、小規模事業者が新規販路を拡大するために行う取り組みを支援するための補助金制度です。

小規模事業者持続化補助金の制度について、最低限知っておきたいポイントについては「 令和3年度も継続!個人事業主も対象の小規模事業者持続化補助金とは?」の記事にまとめています。
小規模事業者持続化補助金の概要や全体像があまり分からない、という方はこちらもお読みください。

小規模事業者であれば個人事業主やフリーランスも対象です。小規模事業者支援法で定められている従業員数で小規模事業者であるかを判定されます。

商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く)常時使用する従業員の数 5人以下
サービス業のうち宿泊業・娯楽業常時使用する従業員の数 20人以下
製造業その他常時使用する従業員の数 20人以下

個人事業主本人や同居の親族従業員は「常時使用する従業員の数」に含まれません。従業員を雇用していない場合や業種ごとの規定以下の従業員であれば、小規模事業者持続化補助金の対象となります。

しかし、以下の職業は対象外のため注意しましょう。

  • 医師
  • 歯科医師
  • 助産師
  • 系統出荷による収入のみである個人農業者(個人の林業・水産業社についても同様)

(参照:小規模事業者持続化補助金<一般型>【公募要領】

現在、第6回の受付まで終わっています。既に発表されている第7回の締め切り日は、以下の通りです。

第7回受付締切2022年2月4日(金)[郵送:締切日当日消印有効]

申請を考えているのであれば、締め切りに余裕を持って書類の準備をしましょう。

2.小規模事業者持続化補助金に個人事業主が申請するときの必要書類

小規模事業者持続化補助金の申請時には、応募者全員に必要な書類と個人事業主に求められる書類を用意しなければなりません。

  • 小規模事業者持続化補助金事業に係る申請書
  • 経営計画書兼補助事業計画書①
  • 補助事業計画書②【経費明細表・資金調達方法】
  • 事業支援計画書
  • 小規模事業者持続化補助金交付申請書
  • 電子媒体(CD-R・USBメモリ等)
  • 直近の確定申告(個人事業主の場合)

それぞれの書類について詳しく確認し、準備を進めましょう。

2−1.様式1-1 小規模事業者持続化補助金事業に係る申請書

小規模事業者持続化補助金事業に係る申請書には、申請者の情報を記入します。記載内容は、以下の通りです。 

  • 郵便番号
  • 住所
  • 名称
  • 代表者の役職
  • 代表者氏名
  • 電話番号

正しく記載し、代表者の個人印を押印してください。

フォーマット:小規模事業者持続化補助金事業に係る申請書
記入例:小規模事業者持続化補助金事業に係る申請書

上記フォーマット・記入例は 令和元年度補正予算 日本商工会議所 小規模事業者持続化補助金 :: 申請について からダウンロードできます。

2−2.様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① 

経営計画書兼補助事業計画書①には、応募者や補助事業の概要を記入していきます。記載内容は、以下の通りです。

  • 応募者の名称(屋号など)
  • 自社ホームページのURL(ない場合は「なし」と記載)
  • 主たる業種
  • 常時使用する従業員数
  • 設立年月日
  • 直近1期の売上高
  • 直近1期の売上総利益
  • 連絡担当者の情報(氏名・役職・住所・電話番方・E-mailアドレスなど)
  • 代表者の情報(氏名・生年月日・満年齢)
  • 補助事業を中心になって行う者の氏名と代表者との関係

応募者の名称・連絡担当者・代表者・補助事業を中心になって行う者は、すべて同じ名前でも構いません。

つづいて経営計画と補助事業計画も記載していきいます。採択の審査に関わる重要な部分ですので、分かりやすく具体的に作成することを意識しましょう。

<経営計画>

  • 企業概要
  • 顧客ニーズと市場の動向
  • 自社や自社の提供する商品・サービスの強み
  • 経営方針・目標と今後のプラン

<補助事業計画>

  • 補助事業で行う事業名
  • 販路開拓等(生産性向上)の取組内容
  • 業務効率化(生産性向上)の取組内容
  • 補助事業の効果

業種ごとに記入例が紹介されているため、参考にしながら作成しましょう。
フォーマット:経営計画書兼補助事業計画書①

記入例:

  • 海鮮居酒屋
  • カフェ
  • 割烹料理店
  • 宿泊業
  • 旅行業
  • カラオケ店

それぞれの業種ごとフォーマット記入例は 令和元年度補正予算 日本商工会議所 小規模事業者持続化補助金 :: 申請について のページからダウンロードできます。

2−3.様式3-1 補助事業計画書②【経費明細表・資金調達方法】

補助事業計画書②には、補助事業にかかる経費や資金調達の方法を記入します。補助金交付申請額にかかわる重要な書類です。

  • 経費明細表(経費の内容・補助対象経費の合計・補助金交付申請額)
  • 資金調達方法(補助対象経費の調達方法の内訳)

補助金交付申請額は、補助対象経費合計の2/3です。上限は50万円(条件付きで100万円)のため、注意しましょう。

フォーマット:補助事業計画書②【経費明細表・資金調達方法】
記載例:補助事業計画書②
ダウンロード先 : 令和元年度補正予算 日本商工会議所 小規模事業者持続化補助金 :: 申請について

2−4.様式4 事業支援計画書

事業支援計画書は、商工会議所で作成してもらう書類です。経営計画書兼補助事業計画書①と補助事業計画書②を商工会議所へ提出することで作成してもらえます。

商工会議所ごとに作成にかかる時間が異なるため、余裕を持って申請しましょう。

また、新型コロナウイルス感染症対策として、受付に予約が必要な場合もあります。あらかじめ電話で確認しておくと安心です。

2−5.様式5   小規模事業者持続化補助金交付申請書

小規模事業者持続化補助金交付申請書は、小規模事業者持続化補助金の交付を受けるために必要な書類です。記入事項は以下の通りです。

  • 申請者情報(郵便番号・住所・名称・代表者の役職・氏名など)
  • 補助事業の開始日および完了予定日
  • 補助事業に関して生ずる収入金に関する事項
  • 消費税の適用に関する事項

記入例を見ながら作成するとスムーズです。

フォーマット:小規模事業者持続化補助金交付申請書
記入例:小規模事業者持続化補助金交付申請書
ダウンロード先: 令和元年度補正予算 日本商工会議所 小規模事業者持続化補助金 :: 申請について

2−6.電子媒体(CD-R・USBメモリ等)

郵送で申請する場合、CD-RやUSBメモリ等の電子媒体に以下のデータをすべて入れて提出します。

  • 様式1-1 小規模事業者持続化補助金事業に係る申請書
  • 様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①
  • 様式3-1 補助事業計画書②【経費明細表・資金調達方法】
  • 様式5 小規模事業者持続化補助金交付申請書

様式ごとにファイルを分け、以下のように名前をつけましょう。

  • ①様式1-1
  • ②様式2-1
  • ③様式3-1
  • ④様式5

電子媒体に保存したデータを元に採択審査が行われるため、間違いや入れ忘れのないよう注意しましょう。電子申請の場合は不要です。

2−7.直近の確定申告(個人事業主の場合)

個人事業主の場合、直近の確定申告の写しが必要です。

  • 第一表
  • 第二表
  • 収支内訳書(1・1面)または所得税青色申告決算書(1~4面)

もし、書面提出した方で受付印が押されていない場合は、税務署で発行された納税証明書(その1:所得金額の証明書)の原本が必要です。電子申告をした方は、申告したことを証明する「メール詳細(受信通知)」を受付印の代用にできます。

また、開業後決算期を1度も迎えていない場合、申請時の段階で開業していることを証明するために開業届の写しを提出します。税務署の受付印がなければ受理されないため注意しましょう。

3.小規模事業者持続化補助金に採択されるためのコツ

小規模事業者持続化補助金の採択率は決して良いわけではないため、採択されるためのコツを押さえて申請する必要があります。小規模事業者持続化補助金に採択されるためのコツは、以下の4つです。

  • 補助金制度の目的に沿った事業を申請する
  • 第三者が見て分かりやすい内容にする
  • 補助金を受けることによる効果を記載する
  • 行政書士に相談する

順番に確認し、新規販路の拡大につなげましょう。

また、さらなる採択率アップのコツについては、「小規模事業者持続化補助金の採択率を高める3つのコツ!低感染リスク型ビジネス枠と一般枠の比較」の記事でご紹介しています。

3−1.補助金制度の目的に沿った事業を申請する

補助金制度の目的に沿った事業を申請をすることで、採択される可能性が上がります。

小規模事業者持続化補助金の目的は、今後相次いで直面する制度変更に対応するために、販路開拓などにかかる経費を一部補助することで、地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を図ることです。

対象の取り組みは、持続的な経営に向けた経営計画に基づく、小規模事業者の地道な販路開拓等であると公募要項に書かれています。目的と違った事業内容で申請しても、審査員に「補助金を交付したい」と思わせることはできません。

小規模事業者持続化補助金の目的や対象事業をよく確認し、申請できるかを判断しましょう。

3−2.第三者が見て分かりやすい内容にする

第三者が見て分かりやすい計画書を作成しましょう。あなたのことをまったく知らない審査員が計画書を読んだときに、納得させる必要があるためです。

図表や写真を使ったり、箇条書きで要点をまとめたりして、「誰が読んでも分かりやすい」書類を目指しましょう。自分で判断できない場合は、家族や友人に計画書を読んでもらって第三者目線のアドバイスをもらうことをおすすめします。

3−3.補助金を受けることによる効果を記載する

補助金を受けることで、どのようにビジネスが成長するのかを計画書に盛り込みましょう。

補助金の目的である「地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性向上と持続的発展」に貢献できていることを具体的に説明できると評価は高くなります。できるだけ数字を用いて効果を説明することを意識しましょう。

3−4.行政書士に相談する

個人事業主やフリーランスのなかには、自分一人で仕事をしている人も少なくありません。小規模事業者持続化補助金を申請するためには膨大な公募要項を理解し、書類を作成する必要があります。とくに、初めての補助金申請であれば時間と労力がかかってしまい、本業がおろそかになりかねません。

官公庁向けの書類作成のプロである行政書士なら補助事業を上手にアピールできる文章で申請できるため、採択される可能性がアップするでしょう。「書類作成に時間を取られたくない」「公募要項を読んだけどよく分からない」と悩んでいるのであれば、ぜひ行政書士を頼りにしてください。

申請書記入例や採択率をアップさせる書き方の詳細については、下記の記事でも解説しています。

小規模事業者持続化補助金の申請書記入例・採択率を高める書き方を徹底解説! | ムーブ行政書士事務所

小規模事業者持続化補助金は個人事業主・フリーランスも申請できる!についてまとめ

小規模事業者持続化補助金は、個人事業主やフリーランスも対象です。ただし、小規模事業者であることや、一部の業種が除外されていることに留意しなければなりません。

対象であることを確認できたら、積極的に小規模事業者持続化補助金を活用して販路拡大に役立てましょう。

個人事業主やフリーランスのなかには、一人で仕事をしている人も少なくありません。もし、補助金申請に時間や労力を取られたくないのであれば、行政書士に相談することをおすすめします。採択されやすい計画書を作ってもらえるため、審査員の目に止まるはずです。

採択されやすい書類で申請を行い、小規模事業者持続化補助金を受け取りましょう。