小規模事業者持続化補助金の採択率が気になっていませんか。
小規模事業者持続化補助金の採択率は回数を重ねるごとに少しずつ下がる傾向にありますが、直近には少しアップし50%となっています。確かに、小規模事業者持続化補助金の発足時と比べてしまうと高い採択率とは言えなくなってきています。しかし、採択されるためのコツを抑えて事業に取り組み、分かりやすい計画書を提出すれば採択される可能性がアップします。

本記事では、小規模事業者持続化補助金の過去の採択率の推移や採択率が低い原因を徹底分析します。過去に採択された事業例や採択されるためのコツも紹介するので、参考にしてください。

採択される申請書や事業計画を作成し、少しでも補助金を受け取りましょう。

※ 本記事は2021年11月10日時点での情報となります。最新の情報についてはリンク先など各機関をご参照いただくか、お悩みの方は弊所へお問い合わせください。

1.小規模事業者持続化補助金の採択率の推移

近年実施されている小規模事業者持続化補助金の採択率は、回数を重ねるごとに下がっている傾向です。

しかし、直近で採択が決定した一般型第5回は53.9%、低感染リスク型ビジネス枠は52.5%となっており、前回から採択率はアップしました。

ちなみに、コロナ特別対応型はすでに終了済みです。後継として低感染リスク型ビジネス枠で応募できるため、ご確認ください。

それぞれの枠組みごとに、応募件数・採択件数・採択率を見ていきましょう。

1−1.一般型

締切日採択日応募件数採択件数採択率
2020/03/3105/227,0447,30890.9%
2020/06/0508/0719,15412,47865.1%
2020/10/0201/2213,6427,04051.6%
2021/02/0504/2816,1267,12844.2%
2021/06/0408/3112,7386,86953.9%

出典:中小企業庁

1−2.低感染リスク型ビジネス枠

締切日採択日応募件数採択件数採択率
2021/05/1207/027,8273,51244.9%
2021/07/0709/0110,2055,36152.5%

出典:中小企業庁

1−3.コロナ特別対応型(終了済)

締切日採択日応募件数採択件数採択率
2020/05/1505/296,7445,50381.6%
2020/06/0507/2224,38019,83381.3%
2020/08/0710/3037,30212,66433.9%
2020/10/0202/0552,52915,42129.4%
2020/12/1003/3143,24316,49938.2%

出典:中小企業庁

2.小規模事業者持続化補助金の採択率が低い原因

小規模事業者持続化補助金の採択率は直近だと50%程度です。通常、応募数が少なければ採択率は上がりますが、推移を見ていると一概に応募数と採択率が相関しているようには感じられません。

そこで、考えられる採択率の低さの原因は、以下の3つです。

  • どの様な機関がサポートをしてくれるかわからない
  • 対象事業の要件がわかりにくい
  • 審査対象の計画書作成が難しい

小規模事業者持続化補助金の採択率が低い原因を知って、申請するときに備えましょう。

2−1.どの様な機関がサポートをしてくれるかわからない

どのような機関へ相談すべきかわからず、不十分な内容で申請することで採択率が下がっている可能性があります。

補助金の申請に慣れていない経営者や担当者が自己流で書類を作成してしまい、採択されるレベルでなかったと考えられます。事実、採択数が少なくても採択率は上がっていないことから、「予算があるのに採択しない」状態になっているのでしょう。

2−2.対象事業の要件がわかりにくい

小規模事業者持続化補助金の要件がわかりにくく、要件から外れた事業内容で申請して採択されていない可能性があります。それぞれの対象事業の要件は以下の通りです。

一般型いずれの要件も満たす事業であること
(1)策定した「経営計画」に基づいて実施する、販路開拓・生産性向上・業務効率化のための取組であること。
(2)商工会議所の支援を受けながら取り組む事業であること。
(3)以下のいずれでもないこと
・国が助成する他の制度と重複する事業
・1年以内に売上げにつながることが見込まれない事業
・公的な支援を行うことが適当でないと認められる事業
低感染リスク型ビジネス枠ポストコロナを踏まえた新ビジネスやサービス、生産プロセスの導入等に取り組み、感染拡大防止と事業継続を両立させるための対人接触機会の減少に資する前向きな投資を行う事業

要件を満たす事業であることを確認し、申請する必要があります。

それぞれの対象者・対象事業について詳しく知りたい場合は、『令和3年度も継続!個人事業主も対象の小規模事業者持続化補助金とは?』で詳しく解説しているため、参考にしてください。

2−3.審査対象の計画書作成が難しい

審査対象の計画書の作成が難しいことも、採択率が低い原因の1つと考えられます。なぜなら、計画書の内容を見て審査員は採択の可否を判断するからです。そのため、必要な情報を簡潔にまとめなければならず、計画書作成は、慣れていなければ思っている以上に難しいです。

コロナ禍において経営に苦しむ経営者が「なにか申請できる補助金はないか」と探した結果、専門家に相談なく自己流で作成した人が多かったと予測できます。また、いずれの初回締め切りでは80%以上の採択率であったことから、「簡単に通る」と安易に申請した人も多かったかもしれません。

3.いままでに小規模事業者持続化補助金で採択された事業内容

小規模事業者持続化補助金の採択率が低いなか、どのような事業が採択されているのか気になりますよね。枠ごとに、過去に採択された事業内容を確認しましょう。

3−1.一般型

  • 外看板・タペストリー設置で、外を通る方々へ中身の見える化事業
  • 空き家再生による田舎暮らしの提案で群馬県への移住を促進する
  • ホームページリニューアルによってターゲットを絞った販路開拓
  • 商談スペースの新設と新規顧客獲得につながる看板の設置
  • 小型窯導入で顧客満足度アップ!新色発表と宣伝強化で集客事業
  • 「一人旅」「ワーケーション」型新プランによる販路開拓事業

出典:採択者一覧|小規模事業者持続化補助金

3−2.低感染リスク型ビジネス枠

  • オンライン商談システムの構築及びECサイト作成事業への展開
  • コーヒー豆の売上拡大に向け、目利き力を活かしたEC事業の展開
  • セルフ方式で提供する介護脱毛サービスの提供
  • 着物ブランドPRの為のオンライン展示会出展と動画制作事業
  • キッチンカーによるバナナジュース販売
  • 施術スペースの個室化による対人接触機会を減らす取組

出典:令和2年度第3次補正予算 小規模事業者持続化補助金 <低感染リスク型ビジネス枠> 第2回受付締切分採択者一覧より

4.小規模事業者持続化補助金で採択されるための3つのコツ

せっかく時間をかけて申請書や事業計画書を作成するのであれば採択されたいですよね。採択されるためには、以下の3つのコツを押さえるべきです。

  • 目的に沿った事業に取り組む
  • 分かりやすい計画書を作る
  • 行政書士に相談する

順番に確認し、小規模事業者持続化補助金の採択を狙いましょう。

4−1.目的に沿った事業に取り組む

そもそも申請する事業の内容が補助金の目的に合っているか、対象の事業であるかを確認しましょう。

もちろん、補助金目当てに事業を計画すると、ビジネスは上手くいかない可能性があります。補助金をもらっても、経費がそれ以上にかかって割に合わないと感じるでしょう。

しかし、いま行っているビジネスから波及させ、新しいビジネスを生み出すことは可能です。同業者や地域の業者と手を組んでコラボするのも良いでしょう。

一人だけで考えずに、従業員や家族などと一緒に話し合うことでさまざまなアイディアが出てきます。しっかり小規模事業者持続化補助金の目的や対象事業の要件を確認し、事業計画を立てましょう。

4−2.分かりやすい計画書を作る

第三者が見て分かりやすい契約書を作りましょう。とくに、以下の内容は簡潔に過不足なく記載する必要があります。

  • 事業内容
  • ビジネスモデル
  • 自社ならではの強み
  • 投資・経費がどれほど必要か
  • 補助金による効果(売上増加・業務効率化など)

あなたの会社のことを全く知らない人が読んでも理解できる内容にまとめ、会社や事業内容を審査員にアピールしましょう。

小規模事業者持続化補助金の申請書記入例や、採択率を高めるための書き方については下記の記事で解説しています。

参考: 小規模事業者持続化補助金の申請書記入例・採択率を高める書き方を徹底解説! | ムーブ行政書士事務所

4−3.行政書士に相談する

採択の可能性をより高めるためには、行政書士に相談することをおすすめします。

補助金申請は行政書士の独占業務ではありませんが、官公庁向けの書類作成を得意としているため、安心してお任せいただけます。とくに、いままで補助金の申請をしたことのない人や本業で忙しい人であれば、積極的に行政書士に頼りましょう。

小規模事業者持続化補助金の申請は、行政書士にご相談を

小規模事業者持続化補助金の採択率は、一般型・低感染リスク型ビジネス枠ともに直近で50%程度です。2020年に開始された当初は非常に採択率が高かったため、気軽に申請する人が多いのかもしれません。

小規模事業者持続化補助金で採択されるためには、補助金の目的に合った事業を計画して分かりやすく計画書にまとめる必要があります。しかし、コロナ禍において経営が逼迫されるなか、小規模事業者持続化補助金申請のために時間や労力をかけることが惜しいと考える人もいるでしょう。

そのような場合は、補助金申請に慣れた行政書士にご相談ください。積極的に小規模事業者持続化補助金を活用して、事業継続・事業拡大を目指しましょう。